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コピペ

ryoppen20090915
 
先日、なんとなしにインターネッツをウロウロしていましたら、なんというかもう奇跡としか言いようがないのですが、5年ぶり? 6年ぶり? くらいに「デジカメ」というフラッシュネタ(動画全盛時代の今では死語かも)の元ネタとなったコピペを発掘しまして。「コピペ」というのは、はてなキーワードによりますと「コピーアンドペーストされたもの、またはその結果ネット上に流布した定型文そのものを指す。」だそうです。
 
えー、ちょっと長いですが、その「デジカメ」全文を以下にコピペします。

 

それは、母の誕生日の日だった。
 
母は自分の誕生日になぜか“デジカメ”を買ってきた。
自分への誕生日プレゼントだろうか。
でも、母は機械オンチだ。それなのになぜ買ってきたのだろうか。
だが、母は、それがかなりうれしかったのか、
ほしがっていたものをもらったときの子供のようにおおはしゃぎしていた。
「ほら、見てみて! デジカメ買ったのよ!」
母が自慢するように俺に言ってきた。
俺は椅子に座って、パソコンにかじりついていた。俺はいつもパソコンにかじりついている。
「そうなんだ」
そんな俺は母にこういった。
いまいち反応の仕方がわからなくなっていた俺はそういうことしか言えなかった。
そして、母は俺の答えを聞くと、鼻歌を歌いながら部屋を出て行った。
 
そして、ニ、三日後。
困り顔の母がまた部屋に入ってきた。
「ねえ、お母さんちょっと困ってるんだけど……」
そんなの顔見ればわかるわ。馬鹿。
「なんだかね、写真が撮れなくなっちゃったの。それでね、お母さんよくわからなくなっちゃったから、こういうことに詳しい人にどうにかしてもらおうかな~、なんて……」
「うっせぇな! 今話しかけんな! そんなこと説明書見ればわかるだろうが!!」
俺は丁度そのときいらついていた。
ネットで調べたいことがあって、調べているのだが、
まったく俺が知りたい内容の検索結果が出なかったからだ。
「い、いやね、説明書を読んでみてもよくわからないのよ。だから」
「うるさいっつってんだろ!!だいたいくだらねぇもんばっかり撮ってっからそういうことになるんだろ!? 二日や三日ですぐにメモリーがいっぱいになるわけないだろうが。千枚ぐらいは撮れる最新のデジカメが、すぐにいっぱいになるわけないだろうが! いったい何枚くだらねぇ写真撮ったんだよ? 床? 天井? どうせそんなもんしか撮ってないんだろ? カメラってのはな、そうやってくだらねえもんを撮るためにあるんじゃねえんだよ!!」
俺は言うだけ言った。
「ごめんね」
俺が言った後、母は小さな声でそういった。
そして俺の部屋を出て行った。
「少しは自分でなんとかしろ! 馬鹿!!」
部屋を出て行く際に俺は母にそう言った。
母は一瞬止まったが、無言のまま部屋を出て行った。
 
そして、次の日から母はいつものように暮らした。
ただ違うのは、デジカメを使わなくなったこと。持つことすらしていない。
たったニ、三日でデジカメもお蔵入りか。もったいない。
 
俺はこのとき、別に自分が悪かった、なんてことは思っていなかった。
そう、これっぽっちも、一ミクロンも思ってなかった。
あの時喋りかけてきた母が悪い。自分で理解しようとしない母が悪い。
俺はそういう考えしか持っていなかった。
そんな俺を母はいつものように振舞ってくれた。
だが、俺はそれが当たり前だと、それが普通なんだと思っていた。
それから、何日たってもデジカメが使われることはなかった。
 
そうして、三年後。
それはまた母の誕生日の日。
母は他界した。
いきなりの急死だった。べつに病を抱えているわけでもなかった。
だからいきなり母が死んだのは衝撃的だった。
寿命でもない。原因不明。だが、いまさら死んだ原因が分かったところでどうなるというのだろうか。
そして、今日は通夜の日。俺は俺と母だけの二人だけにしてもらった。
 
なんだかモヤモヤが晴れなかった。
今まで俺がしてきたことが、全て報われないことが悲しかった。
あの時、母にこうしてやればよかった。
あの時、母にああしてやればよかった。
そんなことが次々と思い浮かぶ。
なぜ……優しくしてやれなかったのだろうか。してあげられることはたくさんあったはず。
なのに、俺はいつも母を拒絶していたような気がする。
自分が気分が悪いときだけは母に当たって、都合のいいときだけなにかをほしがったりする。
全て自分が都合のいいようにしていた。そんな自分が、嫌だった。
俺はその夜、もう俺の問いかけに答えることのない母に話しかけていた。
何を話しかけていたかは覚えていない。
 
そして、全てが終わり、母の遺品の整理をしていると、その中に“あの時”のデジカメがあった。
そう、メモリーがいっぱいになって、どうすればいいのかと俺に聞いて、
俺が自分勝手な都合で結局答えずに、お蔵入りになっていたデジカメだ。
メモリーはいっぱいのままで、俺はどんなものを撮っていたか見てなかったから、
気になってデジカメの電源を入れ、撮ったものを見た。
中には、あの時俺がいったように、くだらないものがたくさんあった。
だが、今となってはそれはくだらないものではなく、大切なものとなっていた。
水道の蛇口、庭、花、電話機、机、俺、空……ん? 俺?
俺は写真を一個戻した。そこには確かに俺の写真があった。
それは俺の寝顔を撮った写真だった。その寝顔は、とても幸せそうな顔をしていた。
そして俺は撮影日を見ると、それは三年前の母の誕生日の日だった。
そう、デジカメを買って、俺に自慢をした日。
母が若返ったような感じでイキイキとしていた日。
 
雫が目から一粒落ちた。
 
そしてそれはまた一粒、また一粒と次々と、ボロボロと落ちていく。
なぜか泣けた。ただ、自分の寝顔を見ただけなのに……。
母が悪戯心か何かで撮った自分の寝顔が写っている写真を見ただけなのに……!
俺はその場でおお泣きした。泣くのをやめようとしても、涙が次々とあふれてくる。
止まらない……ひたすら涙があふれてくる。
俺は、泣きながら、ひたすら謝った。心の中で。
 
ごめん。母さん。
あの時、教えてやればよかったね。
俺……俺!
自分勝手な都合で母さんを困らせて……なにもしてやれなかった。
なんでしてやれなかったんだろう。
母さんがあんなに優しく俺の接してくれたのに、なんで優しくしてやれなかったんだろう!!
母さん……本当に……ごめん。
ごめん……ごめん……ごめん……ごめん……。
 
その日、俺は泣き止むことはなかった。
 
あー、やっぱだめだー。

comment

>AoIさん
いえいえそんな(以下エンドレス

> 構ってもらお~っと
その年頃のお嬢さんに構うことができるお父様はシヤワセモノ疑惑。

世の中には…( ノД`)ホロリ
  • りょ @ 2009-09-17 23:01|
  • edit
あ、私こそごめんなさい・・

幸い「凄く会いたくない」と思ったことはないですね。
母のいあに間はいつもの倍、父に構ってもらお~っと。
  • AoI @ 2009-09-17 05:52|
  • edit
>AoIさん
な、なんかすいません(;´Д`)

ま、でも。
凄く会いたくないよりはずっと良い、ということでここはひとつ…
  • りょ @ 2009-09-16 20:47|
  • edit
凄くお母さんに会いたくなっちゃったよ~・・
(先ほど日本行きの飛行機に乗り、戻りは2週間後)
  • AoI @ 2009-09-16 04:32|
  • edit
>ようさん
そう、コピペは作り話かもしれません(というかその可能性大

でも感動しちゃう話ですよねー。
またデジカメ買ってきて喜ぶところとか、ウチの母にそっくりでして…

> さっぱり
触れば自然と、だいたいわかるように出来ているという期待(笑
  • りょ @ 2009-09-15 23:44|
  • edit
もしかしたら、作られた話かもしれない。
でも、これを読んで心うつ自分がいる。
この気持ちを大切に、私も相談されたら、ちゃんと答えよう!
ただ、デジカメはさっぱり使えないぜ(笑
  • よう @ 2009-09-15 23:16|
  • edit
このコピペを読んだ瞬間から、僕は母に、何度聞かれても丁寧にビデオ録画のやり方を解説するようになったのさー。
  • りょ @ 2009-09-15 22:59|
  • edit

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